千葉県産蛾類リスト(暫定版)

これまでに千葉県で記録された蛾類は、千葉県動物誌(1999)と千葉県産動物総目録(2003)にまとめられた。その種類数は、千葉県動物誌で1,211種、千葉県産動物総目録で1,840種であった。両誌の出版後、20年近くが経過し、この間に千葉県昆虫談話会を中心とする昆虫相調査が数次にわたり実施された。また、個別の記録も報告され、多くの記録が蓄積されてきた。これらの成果は随時、公表されているが、千葉県全体を取りまとめたものはない。さらに、最近では図鑑類が整備され、これまで同定の難しかった分類群も同定できるようになった。しかし、採集・同定した種が千葉県内で既に記録されているかどうか、簡単に検索する手段がない。

我々は将来的に千葉県産蛾類目録の作成・公表を計画している。ここでは2019年4月までに千葉県内で記録された蛾類種名リストを暫定的に公表する。68科、2,457種をリストアップした。このリストは、千葉県産動物総目録をベースとして、主にその後に公表された記録を追加して作成した。ただし、リストには産否の検討を要する種や誤同定と考えられる種が含まれている。今後、検証できる標本については検討を進めていくつもりである。なお、本リストに漏れている記録があるときはchibakon2011@gmail.com(@は半角に変換の上、メールを送信下さい)までご連絡いただきたい。また、未記録の種を採集・同定のときは、是非、公表していただきたい。 (斉藤 修)

千葉県産蛾類リスト暫定版PDFは こちら

千葉県立中央博物館で“清澄展”開催

千葉県立中央博物館で秋の展示「房総丘陵はすごい」が開催されています。

内容は、房総丘陵の地形、岩石・化石、植物相・菌類相、昆虫相です。昆虫相については博物館の学芸員を中心とした関係者が調査したもので、全員が千葉県昆虫談話会の会員でもあります。この地域の昆虫相は千葉県昆虫談話会でも年間調査や定期調査を行っており、なじみのある種類も展示されています。今回の調査ではチビシデムシの新種が見つかりました。

会期は12月24日まで。詳しくは博物館のホームページまでhttp://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521934167480/index.html